知財関連コラム

知財Q&Aコーナー(34)

Q:特許の公報に記載されている番号について教えて下さい。

A:特許の公報には、出願公開時に発行される「公開特許公報」と、審査により特許が認められて登録された際に発行される「特許公報」の2種類があります。それらの公報には、各種の番号が記載されています。
 ①出願番号:出願をした際に特許庁から付与される番号です。
  (例)特願平10-012345 / 特願2001-123456
 ②公開番号:出願公開をされた出願に対し付与される番号です。
  通常、出願日から1年6か月が経過した後に公開が行われます。
  (例)特開平11-234567 / 特開2002-345678
 ③公告番号:出願公告制度により特許公告がなされた際に付与される番号です。
 平成8年まで採用されていた制度で、現在は行われていませんが、それ以前に特許となったものについては、この番号が付与されています。ちなみに、公告制度とは、特許庁の審査で特許できると判断したものに対して、異議があるか否かを公衆に問うためのものでした。
  (例)特公平06-456789
 ④特許番号:特許された際に付与される番号です。
 特許として登録された際に発行される「特許公報」にのみ記載される番号です。当然ですが、特許の登録前に発行される「公開特許公報」にはこの番号は記載されていません。
  (例)特許第7654321号
 以上のように、いくつかの種類がありますが、いずれかの番号がわかれば、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)サイトで特許の公報を容易に検索することが可能です。

弁理士 岡村 隆志

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