知財関連コラム

ビジネスに役立つ商標 ラグビーワールドカップ

 2019ラグビーワールドカップが日本で開催され、非常に盛り上がりました。日頃ラグビーにあまり縁のない方々もにわかファンとなって応援していたことと思います。私も詳しいルールはよくわからないのですが、TVの前で観戦しておりました。
 さて、このように盛り上がる大会の場合には、飲食店や小売店などでは「ラグビーワールドカップ」などの名称を掲げて顧客を集めたい、売り上げを増やしたいと思うことが当然あるかと思います。しかしながら、オリンピックと同様にラグビーワールドカップについても商標などでかなり規制がかかっています。
 例えば、ラグビーワールドカップの公式の利用規約を見ますと、「ラグビーワールドカップ」、「RUGBY WORLD CUP」、「RUGBY WORLD CUP 2019」、「RWC」、「RWC 2019」、「Webb Ellis Cup デザイン」及び「ラグビーワールドカップの大会名称」、「トロフィー」、「商号」、「商標」、「ロゴ」及び「デザイン」を、総称して「RWC関連商標」といい、これらはRugby World Cup Limited 又はスポンサー等に独占的に帰属するとされています。
 また、「ラグビーワールドカップの公式スポンサー」、「公式ライセンシー」及び「公式サプライヤー」の名称、ロゴ及びデザインを総称して「第三者商標」としており、これらもRugby World Cup Limited 又はスポンサー等に独占的に帰属するとされています。
 そして権利保護の立場から、事前の承諾のない、RWC関連商標、第三者商標及びそれらに関連する商標の使用は禁じられています、と規定されています。
 こういったスポーツ関連の事業は、スポンサーの協力のもとに行われているため、スポンサーではない企業が勝手に商売に利用することはスポンサーの利益を損なうということです。

弁理士 傳田 正彦

トップへ戻る